南門
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写真は津島神社南門
 南門は豊臣秀頼の寄進と伝えられ、県の文化財に指定されている桃山時代の建築様式です。南門は昭和34年(1959年)の伊勢湾台風で倒壊しましたが、その復元の際に墨書銘が発見され、慶長3年(1598年)の造営であることが確認されました。檜皮葺き、朱塗りの四脚門が、本殿と共に周囲の緑に良く映えます。

<周辺情報>
 南鳥居から南門への参道の西側には、道に沿って古い石燈篭群が並んでいます。そして、その後方に摂末社の居森社、菅原社、照魂社が鎮座しています。
 この内、南鳥居に近い居森社は、牛頭天王が最初に鎮座した元宮であると社伝は伝えています。その右に“はしか”や“できもの”にご利益がある疹社(ハシカノヤシロ)、左に天照大神を祭る大日霎社(オオヒルメノヤシロ)が鎮座しています。居森社本殿は県文化財に指定されています。
 また、菅原社の敷地には三ッ石と呼ばれる自然石が並んでいます。この三ッ石は江戸時代後期に描かれた『尾張名所図会』にも見られますが、由緒も因縁も全く伝承がない謎の置石ですが、ご鎮座に何らかの関わりがあるように思われます。なお、津島市祖先の遺産に指定されています。
 さらに菅原社の敷地には、与謝野晶子の和歌
    二もとの 銀杏をおきて 自らは 紅き津島の 神乃楼門
と刻まれた歌碑があります。


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