氷室作太夫家住居
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写真は氷室作太夫家住居門
 車河戸から細い通りを北へ進むと、津島牛頭天王社の社家(神社に仕える家柄)の住居「氷室作太夫家住居」が現存しています。建物の母屋は嘉永2年(1849年)に建てられたものであり、江戸時代末期における御師(地方へ布教活動をする社家)宅の代表的建築様式をうかがえる貴重な建物です。当時の御師宅は宿坊を兼ね、太々神楽も催されていました。
 ところで、氷室作太夫家住居の前には昔懐かしい赤いポストがありますが、塀に囲まれ屋根付きというのは珍しく、写真撮影ポイントとして人気があります。
 氷室作太夫家住居が観覧可能であるかについては、津島市教育委員会生涯学習課(電話0567−25−2165)までお問い合わせください。

<周辺情報>
 車河戸から氷室作太夫家住居へ向かう途中、通りに面して「明治天皇佐屋行在所」の石柱が建っている浄光寺(日月山浄光寺 じょうこうじ 片町2−17 浄土真宗大谷派)があります。境内隅にはソテツ、イチョウ、イブキの大木が生えています。御本尊は阿弥陀如来です。当寺には『豊臣秀頼筆六字名号』が伝わっており、市文化財に指定されています。また、同じく市の指定文化財である「明治天皇佐屋行在所」は、江戸時代末期、明治天皇が京都から江戸(東京)へ東幸された時に佐屋で宿泊された建物を原形のまま大正15年に寺内に移築したものです。


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