津島の名物・名産
<あかだ、くつわ>
 津島神社門前で売られています、古来より津島土産として名高い素朴なお菓子です。
米粉を油で揚げたものであり、なめればなめるほど甘味が出てきます。丸い玉状のものが「あかだ」、馬のくつわ形となったリング状のものが「くつわ」です。
 「あかだ」は梵語(サンスクリット語)の阿迦陀であり、津島牛頭天王社の本地仏薬師如来(ほんじぶつやくしにょらい)と関係があり、その阿迦陀薬が由来と考えられます。阿迦陀薬は業病(ごうびょう:悪い行いの報いで発した難病)を治すと信じられてきました。

<レンコン>
 津島周辺の水郷地帯、特に海部郡立田村・八開村が産地です。特に尾張津島天王まつりの季節、津島西部のレンコン田は蓮の花が満開になります。祭り見学のついでに、足を伸ばされることをお薦めします。
 レンコン砂糖漬けは、レンコンを輪切りにして砂糖漬けにしたもので、口あたりと独特の甘味で、御茶請けに適した素朴なお菓子です。最近では季節限定でココア漬けも発売されました。アンバランスな組み合わせのようですが、甘苦味が加わって現代的な味です。津島神社門前の土産物店で販売されています。

<団扇>
 古来より厄除けとして、津島神社の団扇で涼をとると夏病気にならないと伝えられ、天王まつりの土産として売られていました。現代では天王まつりの絵柄を描いた団扇が鑑賞用として人気があります。津島神社門前の土産物店などで販売されています。

<川魚料理>
 津島周辺の水郷地帯で捕れるナマズ、コイ、モロコは、素朴な味わいで、今でも市内近隣の料理店で食べられます。
 特に、モロコを醤油や酒、みりんなどの調味料で時間をかけて煮たもの、また、これを具にした「押し寿司」が有名です。モロコの押し寿司は晩春が旬で、市内の料理店などで売っています。

<重箱うどん>
 腰のある手打ちうどんを朱塗りの重箱に入れて風流にもてなすうどんです。一時は津島市内に店が多くあったのですが、今では数えるほどしかありません。

<津島麩>
 津島は昔から麩の産地で、津島麩は丸い餅型であることが特徴です。形も味も逸品で、主に有名料亭に出荷されていますが、市内で津島田楽として味わえる店もあります。

<雪駄>
 雪駄はお坊さんがよく履いている竹皮表で作られた草履です。全盛期には津島に40軒ほどの製造所がありましたが、現在津島市内に1軒あります。

<太鼓>
 古来、祭りや神事の道具として生き続けて来た和太鼓、時には警報や時報としても用いられてきました。現在津島市内に一貫生産している製造所が1軒あります。

<抹茶と和菓子>
 抹茶そのものは津島の名物とはいえませんが、近隣での消費が多いため、市内には抹茶を売る店がたくさんあります。そして、抹茶に添える四季折々の和菓子が市内各店で作られ売られています。市内散策の途中、どうぞ店内を覗いてみてください。舌だけでなく目も楽しませてくれることでしょう。


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